ACRAC-再生骨材コンクリート普及連絡協議会

- Advanced Concrete Recycling Affairs Council -

ACRAC ニュース10月号

2023/10/28 | お知らせ

1.(一社)日本コンクリート診断士会JCDの年次大会にACRAC広報資料を発表

・2023年11月10日のJCD2023年次発表会第6回保有技術発表および第10回業務体験発表の年次大会において、柴谷会長がACRAのC広報資料について以下の内容を発表します。

  1. 再生骨材コンクリートの概要
  2. ACRAC会員による供給体制
  3. 再生骨材コンクリート・再生骨材の実績
  4. 再生骨材コンクリートの品質
  5. 再生骨材コンクリートの環境負荷低減
  6. 再生骨材コンクリートの動向

2.2023年度 第3回ACRAC技術部会及び工場見学会のお知らせ

・2023年度の第3回ACRAC技術部会は、福岡市で樋口産業の工場見学会を兼ねて以下の要領で開催します。
・開催予定日時:2024年1月12日(金) 13:00 現地集合
・開催場所及び工場見学:樋口産業(株)東浜第二工場 福岡市東区東浜2丁目5番40号
TEL:092-651-0115
・工場見学後の夕食は、新年会を兼ねた懇親会として博多市内で予定しています。
・技術部会はACRACの全会員に参加資格がありますので、希望者は11月10日までに事務局へ連絡してください。

3.2025年大阪・関西万博を契機に総力戦で挑む環境配慮型コンクリート

・大阪・関西万博は国際的合意の実現に寄与する会場整備・運営を目指し、リデュース(Reduce)、リユース(Reuse)、リサイクル(Recycle)可能な部材等を積極的に活用する3R、またリニューアブル(Renewable)な資材調達に取り組み、資源の有効利用を図る。
・(一社)生コン・残コンソリューション技術研究会は、再利用されず産業廃棄物として処理されている残コン・戻りコンについて、万博関連プロジェクトを主導する船尾孝好座長は「生コン工場に持ち帰る残コン・戻りコンを無くすのが、プロジェクトの最終目標だ」と説明し、代表理事を務める東京大学大学院工学系研究科の野口貴文教授は「残コン・戻りコンの発生量は生コン総出荷量の3~5%に上る」、「コンクリートは、製造工程で大量の二酸化炭素(CO2)を排出するセメントを原料とするので「残コン・戻りコンの削減は、CO2の排出量削減にもつながる」と話す。
・大阪・関西万博の運営主体「日本国際博覧会協会」が作成した行動計画では、SDGs(持続可能な開発目標)の達成に向けて、コンクリートへのCO2固定などを盛り込んでいる。
・「CUCO(クーコ)」は、二酸化炭素(CO2)を削減・固定・吸収するコンクリート「CUCO-建築用プレキャスト部材」を開発した。製造段階で排出されるCO2を、一般的なコンクリートと比較して80%以上削減できるという。2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)のパビリオンワールド メッセ イベントホール棟(仮設建築物)の基礎部材として初めて適用する。CO2吸収型コンクリートとは、コンクリートを調合する際の薬剤として、CO2を吸収する材料を使うとともに、セメント使用量を減らし、製造時のCO2排出量も削減するコンクリートのこと。
・「T‐e Concrete®」シリーズ、「サスティンクリート®」など様々な環境配慮型コンクリートが提案されている。

一般社団法人 再生骨材コンクリート普及連絡協議会 技術顧問 鎌田 隆英