ACRAC-再生骨材コンクリート普及連絡協議会

- Advanced Concrete Recycling Affairs Council -

ACRAC ニュース12月号

2023/12/13 | お知らせ

1. 2023年度第3回ACRAC技術部会は、2024年1月12日に福岡で開催

・2023年度第3回ACRAC 技術部会及び工場見学会とします。
開催予定日時 :2024年1月12日(金) 13:00 現地集合
開催場所及び工場見学 :樋口産業(株)東浜第二工場
住所 :福岡市東区東浜2丁目5番40号 TEL092-651-0115
・技術部会への参加を会員全体に拡張します。

ACRACの活動状況を知って再生骨材コンクリートの普及を図るために、会員全員に対して開催内容を連絡し会員各社からの技術部会への参加をお願いします。

2. 2023年度の品質監査

・2023年度のACRAC 品質監査の対象工場は1社で、日程は下記によります。

監査対象事業者(工場) 監査時期 有効期限 次回有効期限 監査員
主査(JQA) 副査
増尾リサイクル(株) 2023.12.15 自2023/04/01
至2026/03/31
自2024/04/01
至2027/03/31
高谷 哲也 篠崎 宏太

3. コンクリートのCO2吸収量の算定


・2023年12月8日の日経新聞によると、東京大学と 名古屋大学と共同で、コンクリートが吸収した二酸化炭素(CO2)の量を測定する手法を開発しました。
・コンクリートは製造時にCO2を排出するが、一方、利用時には空気中のCO2を吸収して、炭酸カルシウムを造ります。炭素を貯留する手段としての活用も研究されているが、吸収量を測定する方法は確立していません。
・研究グループはコンクリートに含まれる炭素原子のうち、通常と重さの異なる放射性同位元素の量を調べることで、空気からのCO2を正確に測定します。

4. 政府が国連に報告する温室ガス排出量から海藻・海草が吸収する[ブルーカーボン]を除外


・政府は来年度から、国連に毎年報告する国内の温暖化ガス排出量について、海藻・海草に吸収・固定された二酸化炭酸ガス(CO2CO2)由来の炭素の量を差し引いて算出する方針を固めました。
・国連気候変動枠組み条約第28回締約国会議(COP28)で、国内の藻場造成の事例などを発表し、ブルーカーボンを活用した脱炭素策をアピールします。
・日本は、吸収分を差し引いた実質排出量を2030 年度に13 年度比で4646%削減、50 年までにゼロとする目標を掲げています。
・21年度の国内の実質排出量は前年比22%増の11 億2000万トン(CO2 換算)。吸収量4760 万トンを差し引いた数値で、吸収量はほとんどが森林でした。
・国立研究開発法人・港湾空港技術研究所などの試算では国内のブルーカーボンは年間132 万トン~404 万トン。
・海藻・海草が茂る国内の藻場などの面積は、森林の11%程度だが、現在ある森林は今後老化で吸収量が減少するため、森林より長期間炭素を貯留する特性があります。
・ACRACでは、今後、ブルーカーボンの拡大に目を向けて、護岸や藻場の造成に使われる海洋構造物には、グリーンカーボンを減ずることのない再生骨材及び再生骨材コンクリートの活用を提案していきます。

一般社団法人 再生骨材コンクリート普及連絡協議会 技術顧問 鎌田 隆英