ACRAC-再生骨材コンクリート普及連絡協議会

- Advanced Concrete Recycling Affairs Council -

ACRAC ニュース1月号

2024/02/07 | お知らせ

1.2024年1月12日(金)福岡市の樋口産業の工場見学会を開催しました

・工場見学会は樋口産業㈱の再生骨材コンクリートL製造プラント東浜工場を見学しました。
・樋口産業は2004年から再生骨材コンクリートのプラント設置・製造開始しリサイクル事業を行い、2009年に再生骨材Lを用いたコンクリートのJISを取得しています。
東浜第一工場、第三、第二の順に再生骨材・再生骨材コンクリートの製造工場の見学をしました。
・再生骨材Lを用いたコンクリートを3千㎥ 出荷しています。
・福岡市では10万㎥の需要がありますが、その内の10%くらいが出荷可能です。
・そのあと、隣接する西日本最大級の博多海砂採取・販売協同組合の海砂集散拠点を見学しました。
・採取船で海底60mから海砂を採取し、船で海水を脱水しながら入港・着岸してから、除塩・搬出設備のある海砂集散拠点に荷揚げし、搬入、散水、脱水、搬出、出荷まで1日工程で運用しています。

2.同日、2023年度の第3回ACRAC技術部会と親睦会を開催しました

・上記の工場を見学の後、会議室にて2023年度第3回ACRAC技術部会を開催しました。
・佐藤部会長から昨年開かれた品質監査委員会の説明があり、JIS改正およびアルカリ量の求め方などに対する意見交換がありました。
・増尾副会長より東京都環境局の再生骨材コンクリート工事事例集の説明がありました。
・技術部会への参加は、前回から技術部会委員のみではなく会員全体に拡張しています。
・夕刻、博多市内の店に移り親睦会を開きました。

3.令和5年度近畿建設リサイクル講演会で柴谷会長が講演

・日時:令和6年3月13日(水)15:00~17:00
・場所:大手前合同庁舎1階共用会議室
・演題:質を重視した建設リサイクル~再生骨材コンクリート利用促進とカーボンニュートラルに向けての取組と広報~

4.コンクリートの再生利用によるCO2削減について

・土木学会第65回年次学術講演会によると、コンクリートの循環利用は、従来考えられていた天然資源投入量や最終処分量の抑制効果に加えて、コンクリートの再生利用によってCO2排出量を減らす効果が期待できることが分ってきました。
・これは、コンクリートを解体して再生砕石などの細かな粒度まで破砕することによって生じるセメントの新 破断面に大気中のCO2を固定する可能性があるためです。
・これには、再生砕石製造によるCO2固定量の算出方法が示されておりますが、骨材の種類や材令、破砕方法などがCO2固定量に影響する可能性や再生砕石の粒径が小さいほどCO2固定量が大きくなることも示されています。

一般社団法人 再生骨材コンクリート普及連絡協議会 技術顧問 鎌田 隆英
2024年1月30日