ACRAC ニュース3月号
2024/05/10 | お知らせ
1.2024年3月22日(金)第12回再生骨材コンクリート委員会開催
・2024年(令和6年)3月22日(金)WEB 会議 にて午前10:00から開催されました。
・出席者は、池田尚治委員長(横浜国立大学名誉教授)、委員は山崎淳(日本大学名誉教授)、小山明 男(明治大学教授)、 岩月栄治(骨材資源工学会)、依田和久(鹿島建設㈱ 技術研究所上席研究員)、味岡吉春(一般社団法人日本砕石協会技術部長)、ACRAC品質監査制度主査である高谷哲也(一般財団法人日本品質保証機構)、ACRAC品質監査審議会からは佐藤宏行(宮松城南㈱)委員長、委員の細野知之(増尾リサイクル㈱)、吉里哲郎(樋口産業㈱)、加保進一(㈱星揮)、胸中圭介(㈱豊田商店)、篠埼宏太(篠崎建材㈱)
・オブザーバーとして、片平博(土木研究所特任研究員)、柳橋邦生 ㈱竹中工務店技術本部エンジニアリングフェロー、㈱セメント新聞社、㈱コンクリート新聞社
・ACRAC事務局から、柴谷啓一会長、増尾隆義会長代理、鎌田隆英技術顧問及び事務局が出席して開催されました。
・議事は以下のように行われました。
―、開会宣言 事務局 (出席者紹介・配布資料確認)
・配布資料 議事次第
資料№-1 第12回再生骨材コンクリート委員会資料-品質監査審議会報告書
資料№-2~5 2023年度第1~4回技術部会議事録
資料№-6 2024年度品質監査実施表ver8.2024(増尾リサイクル)
資料№-7 2023年度品質監査審議会報告書
―、柴谷啓一ACRAC会長の挨拶
―、池田尚治コンクリート委員会委員長の挨拶
―、池田尚治委員長による議事進行
・審議事項
1.報告・確認事項 佐藤 宏行 ACRAC 品質監査委員長
・第十二回品質監査報告
・審議事項説明 1.JQA 品質監査委員による工場品質監査結果
2.ACRAC 品質監査委員による2024年度㊜マーク5工場中間監査結果
―、質疑応答
・山崎淳委員よりテニオハの修正から始まり、品質監査基準要項におけるあいまいさに関して細部にわたる指摘がありました。
・品質監査基準要綱ではA4-1 技術力の確保基準、B2-2 チェックポイントに対する質問があり、外注管理基準ではB4-1 製品試験の外注、C 実地検査、監査結果の評価に対する質問があり、佐藤技術部会長から説明がありました。
・広報資料及び来年度のACRAC活動の拡大に対する質問には、柴谷会長から説明がありました。
・東京都(知事、建設局、下水道局)からの要望書へ対応の質問には、細野委員から説明があり、東京都の再生骨材コンクリート工事事例集が紹介されました。
―、判定審査
・2024年度品質監査実施結果審議を経て、増尾リサイクル㈱の〇適マーク許認可が承認されました。
―、最後に増尾隆義ACRAC会長代理による閉会挨拶が行われました。
2.ACRACの設立から約15年
・下の新聞は約15年前にACRACの設立を報じた新聞の切り抜きです。
これによるとACRACは、2010年11月10日に再生骨材を用いたコンクリートの使用促進を目的として、東京都港区の協議会事務所で設立総会が開催されました。
・「自然環境保護の観点から、行政や建設会社及び一般に、再生骨材コンクリートの使用について理解を求め、普及促進を図っていく」ことを活動方針とし、中央省庁と都道府県などへの再生骨材コンクリート使用の働きかけ、グリーン購入法特定調達品目への申請などの活動を行っていきました。
・これによって、土木ではコンクリート副産物の再生利用に関する用途別品質基準に再生骨材コンクリートのJISが明記されH,M,Lすべてが使えるようになり、建築では建築基準法37条告示に再生骨材コンクリートHが記載されました。
・同協議会は、JIS取得または取得を目指す関東、関西、九州の4社で設立、首都圏、関東、関西、九州の4地方支部4社で始まりましたが、現在は北海道、東北、中部、中国・四国の4地方支部が加わり賛助会員も含めて25社に増えています。
・設立当初より技術顧問を務めてきた鎌田も、3月からは増尾リサイクル㈱の細野氏に交代します。
3.再生骨材関連JIS改正
・2024年(令和6年)3月21日に以下の再生関連JISが改正公示されました。
・JIS A 5021 再生骨材H
・JIS A 5022 再生骨材コンクリートM
・JIS A 5023 再生骨材コンクリートL
※JIS A 5308も同日改正されました。
・2022年4月からJCI(日本コンクリート工学会)を事務局に、東京大学野口先生が委員長、明治大学小山先生、東京都立大学上野先生を幹事に、「再生骨材に関するJIS改正原案作成委員会」が組織され、ACRACからも5名委員として参加(柴谷会長、佐藤技術部長、加保技術部員、吉里技術部員、細野技術部員)、1年間の技術審議、1年間の文言調整等の確認作業を完了し、JISCの審議、議決を経て、6年ぶりの改正に至りました。
・ACRACから改正提案事項をまとめ、委員会へ提出しました。継続的にJISに係わる生産活動を行っている会員事業者の運用実態等の意見や要望を技術部会で検討、取りまとめを行い、生産者のみならず利害関係者からの課題やニーズを含め、更なる普及につながる提案事項を提出、審議、承認が成られました。
・ACRAC講習会や技術部会で今回の改正箇所の詳細情報を報告、又は改正資料を提供いたします。
※JIS本文の閲覧はJISCのホームページからJISA5021、A5022、A5023を検索して下さい(利用者登録必須)。また、解説を含めた本文冊子、デジタル版が必要な場合は、JAS日本規格協会のホームページから購入が出来ます。
一般社団法人 再生骨材コンクリート普及連絡協議会 技術顧問 鎌田 隆英